korg monologue(モノローグ) の使い方
korg monologueはminilogueをベースに再設計された、モノフォニック・アナログ・シンセサイザーだ。
フィルター、モジュレーション、ドライブ、LFOの設定により力強いベースやシャープなリードなど、1ボイスでこそ活きる強力なモノ・サウンド奏でる事ができる。ACアダプター駆動に加え、電池駆動も可能であり、構成は2VCO、1VCF、1EG、1VCA、1LFOとなっている。
80のプリセット・プログラムにアクセス可能
monologueには、初期設定で80のプリセット・プログラムが設定されている。ツマミを回すだけでプログラムを選択し、強力なプリセット・サウンドにアクセスできる。シンセサイザーの深い知識がなくとも、作りたいサウンドに近い既存のプログラムを選び、そのプログラムを元にして部分的にエディッ
トし、目的のサウンドに仕上げる事ができる。
16ステップ・シーケンサー搭載
16ステップ・シーケンサーを搭載しており、リアルタイムRECや、鍵盤を順番に弾くだけで打ち込めるステップRECに対応している。シーケンサーの演奏中はボタン1~16の点灯で現在のステップを示す。シーケンサーのテンポはTEMPOノブを回すと、BPM 56.0~240.0の範囲で調節することができる。
ノブの動きを4つまで記憶してサウンドに時間的な変化を与えるモーション・シーケンス機能も搭載している。
音を電気信号の波形として表示するオシロスコープ機能を搭載
オシロスコープ機能を搭載しており、パラメーターの変化をリアルタイムに目で追う事が可能。その視覚的フィードバックはシンセサイザーの仕組みの理解を助けるとともに、中毒的な楽しさをもたらす。
USB端子でDAWとの連携も可能
本体背面にはUSB B端子が搭載されているため、PCとの接続が容易に可能だ。PC上のDAWと連携して、DWAとMIDIで同期したり、DAW上打ち込んだフレーズを演奏させたり等、ソフトシンセのように使用する事ができる。
DAWと連携させると下記のような使い方が可能だ。
各種パラメーターの設定
VCO1、VCO2
VOC1はオシレーター1の波形を設定し、VCO2はオシレーター2の波形を設定する。
ノコギリ波: シンセ・ベース、シンセ・ブラスなどのアナログ・シンセサイザー独特の音色に適した波形。
三角波: ノコギリ波や矩形波より丸い印象の波形
矩形波: 電子音や管楽器の音色に適した波形
SHAPEノブはVCO1の波形成形の量を設定する事ができる。
VCO2のOCTAVEスイッチはオシレーター2の音の高さをオクターブ単位で設定する事ができる。
PITCHノブはオシレーター2のピッチをセント単位で設定する。SHIFTボタンを押しながらPITCHノブを回すと、半音単位で設定可能。
WAVEスイッチはオシレーター2の波形を設定する。VCO1のノコギリ波、三角波に加えノイズ・ジェネレーター(ホワイト・ノイズ)が設定でき、こちらは打楽器系のサウンドや波などの効果音を作るときなどに用いる。
RING/SYNCスイッチはオシレーター・シンク、リング・モジュレーターをオン、またはオフにする。スイッチを中央にするとどちらもオフになる。
SYNCはオシレーター1の位相にオシレーター2の位相を強制的に同期させオシレーター・シンクによる効果を得ることができる。このときオシレーター2の周波数に倍音が加わり、複雑な波形になる。シンセ・リード系のサウンドを作るときなどに便利だ。
RINGはオシレーター1とオシレーター2をリング変調し、リング・モジュレーターによる効果が得られる。オシレーター2のPITCHノブを調節すると音程感が少ない金属的な音になる。
MIXER
MIXERはオシレーター1、2の出力レベルを設定し、バランスを調節する。
FILTER
FILTERはローパス・フィルターにより、オシレーターの周波数成分を削ったり強調したりすることで、音色の明暗などを設定する。
CUTOFFノブはカットオフ周波数(フィルターをかける周波数)を設定する。
ノブを左へ回すほど音色が暗くなり、ノブを右へ回すほど音色が明るくなる。
RESONANCEノブはカットオフ周波数付近の倍音成分を強調して音にくせを付ける。ノブを右へ回すほど倍音成分が強調され、効果が大きくなる。
EG
EGによって、VCA、ピッチまたはカットオフに時間的変化を与える。
TYPEスイッチの設定によって、VCAとTARGETで設定したパラメーターの時間的変化をもたらす。GATEにしたときは、VCAの時間的に変化は得られない。
ATTACKノブはノート・オン(鍵盤を押す)から最大レベルに到達するまでの時間を設定する。
DECAYノブはTYPEスイッチでA/DまたはGATEを設定したとき、最大レベルに到達した後レベルが0になるまでの時間を設定する。TYPEスイッチでA/G/Dを設定したときノート・オフ(鍵盤を離す)からレベルが0になるまでの
時間を設定する。
INTノブはEGのかかり具合を設定し、ノブを右へ回すほど深くかかる。
TARGETスイッチはEGをかける対象を設定する。
PITCH: VCO 1とVCO 2のPITCHに対し、EGがかかる。
PITCH 2: VCO 2のPITCHに対し、EGがかかる。
CUTOFF: FILTERのCUTOFFに対し、EGがかかる。
LFO
LFO(低周波のオシレーター)によって、音の高さ、音色に、周期的な変化を与える。音の高さの周期的変化はビブラート、音色の周期的変化はワウワウが代表的。
WAVEスイッチはLFOの波形を、ノコギリ波、三角波、矩形波のいずれかに設定する。
MODEスイッチはLFO周波数の可変範囲や動作を設定する。
FAST: LFO周波数の可変範囲は、0.5Hz~2.8kHz。
SLOW: LFO周波数の可変範囲は、0.05Hz~28Hz。
1-SHOT: 発音時から半周期後に、LFOは停止する。LFO周波数の可変範囲は0.05Hz~28Hz。
RATEノブはLFO周波数のスピードを調節し、ノブを右へ回すほどLFOのスピードが速くなる。
INTノブはLFOのかかり具合を設定し、ノブを右へ回すほど、LFOが深くかかる。
TARGETスイッチはLFOのモジュレーション先を選ぶ。
PITCH: VCO 1、2のPITCHに対し、モジュレーションがかかる。
SHAPE: VCO 1、2のSHAPEに対し、モジュレーションがかかる。
CUTOFF: FILTERのCUTOFFに対し、モジュレーションがかかる。
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